その手紙の名は?

海外に手紙を送ったり、また受け取ったりしたことはありますか?

その手紙の名はエアメール。縁(ふち)に赤と青の、なんとも特徴的なデザインが施されている封筒のイメージが浮かびます。インターネットがこれだけ普及した今、ペンフレンド、文通といった言葉が、すごく趣のある響きに感じますね。

少し前ですが、2月18日は「エアメールの日」だそうです。

1911年(明治44年)の2月18日に、世界で初めて飛行機による郵便物の輸送が行われたことにちなんで制定されたもので、この世界初のエアメールは、インドのアラハバードで開催された万国博覧会のイベントの一環で行われ、約6000通の手紙を、アラハバードから約8km先にあるナンニ連絡駅まで13分ほど運んだといわれています。

このエアメールの発展によって、世界中の人と人をより速く、緊密につなげる大きな役割を果たしたことはいうまでもありませんが、最近のエアメールのニュースでは、日本郵便が切手付きの国際郵便はがきと、航空書簡の販売を9月末で終了すると発表されてました。年間の販売数が極めて少なく、郵便局の減らして合理化を図る目的そうですが、まさに隔世の感ですね。

ただ一方で、手紙、はがきの使命はやはり変わらずにある、と私は思っています。そこには命が乘っているというか、絶対的なぬくもりの存在を感じるからであり、またそのもの自体が、大切な思い出として残るからです。

ちなみに現在の航空郵便は、例えば日本からアメリカまで、5日~7日ぐらいかかるそうです。想いが伝わる要素の一つに、手間が伝わること、これがとても大事だと思います。童謡「かあさんのうた」の中に、『母さんが夜なべをして、手袋編んでくれた~』という歌詞があるのですが、この歌詞から、お母さんのとてつもない想いと、それを受け取った子供のお母さんへの愛を表現した、素晴らしい歌詞だと思います。

メッセージがすぐ送れる今、あえて手間が伝わる、手紙やはがきをつづってみてはいかかでしょうか(^^)

参考記事

日本郵便、エアメール販売を9月で終了…海外向けも通常のはがきや封筒に

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230221-OYT1T50170/

エアメールの日とはいつ?意味や由来は飛行機による世界初の航空郵便が

https://netwadai.com/blog/post-13413

かあさんのうた

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%82%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E6%AD%8C